神の左手 悪魔の右手
(C)2006 楳図かずお/「神の左手 悪魔の右手」製作委員会
ある夜、イズミは弟ソウの苦しそうな声で目を覚ました。悪い夢を見て苦しむソウ。彼の喉元で得体の知れない何かが蠢き、首から大量の血が噴き出した。彼には、”人間の悪意を夢で予知する”という不思議な力があった。ソウの見る悪夢は、現実の世界のどこかで本当に起こっているのだ。大人たちは彼の話を信じなかったが、姉のイズミだけは、彼を信じてあげようとしていた。病院で手当てを受けるソウ。彼女はソウの言葉を思い出した。「お姉ちゃんなら僕を助けることが出来る。よくわからないけど、赤い携帯電話が大事なんだ...」。
森にある古い洋館に、久保田光一郎と娘モモが暮らしている。足が悪く、ベッドから動けないモモは、光一郎が描いてくれる絵本だけを楽しみにしていた。その絵本の物語とは、心優しい女の子が鉤爪で首を刺されて吊り上げられ、首から血を噴き出して殺されるという、残酷な話だった。イズミは、病院の中で壊れた赤い携帯電話を見つける。耳を当ててみると、電話からは意識を失っているはずのソウの声が聞こえてきた。「お姉ちゃん、急いで。黄色い電車に乗って、行けるところまで行くんだ。そこに悪い人の住む町がある」「捕まっている女の子を助けてあげて」。イズミはソウを助ける決心をし、その町へ探しに出かけるのだった。
- 公開日
- 2006年7月22日(土)
- 監督
- 金子修介
- 撮影
- 高間賢治
- 製作年
- 2006
- 製作国
- 日本
- 上映時間
- 95
- INTRODUCTION
- ホラーコミック界の第一線に君臨する楳図かずお。彼の作品は独創的な表現力によって、多くのファンを魅了してきた。その中でも、最も怖い楳図作品と言われる「神の左手 悪魔の右手」が遂に実写映画化された。監督は、金子修介監督。当初『デビルマン』でメガホンを取った那須博之監督が担当だったが、ガンの為に急逝。公私に渡り深い親交のあった、金子修介監督が遺志を継ぐことになった。主演の山辺イズミ役を演じるのは『デビルマン』(04)でのミーコ役の好演が那須監督に高く評価された、渋谷飛鳥。山辺ソウ役には、NHK「にほんごであそぼ」の人気子役、小林翼。そして、優しい笑顔と狂気に満ちた表情を見せる父親には田口トモロヲ。娘のモモ役には是枝裕和監督の『誰も知らない』(04)の清水萌々子。共に謎を解明しようとする谷ヨシコ役に『バトル・ロワイアル』の前田愛。さらに紗綾、かでなれおん、今井春奈、山本奈津子など個性派が勢ぞろいした。脚本は松枝佳紀。撮影監督には高間賢治、美術には及川一など名スタッフが担当している。
- STORY
- ある夜、イズミは弟ソウの苦しそうな声で目を覚ました。悪い夢を見て苦しむソウ。彼の喉元で得体の知れない何かが蠢き、首から大量の血が噴き出した。彼には、”人間の悪意を夢で予知する”という不思議な力があった。ソウの見る悪夢は、現実の世界のどこかで本当に起こっているのだ。大人たちは彼の話を信じなかったが、姉のイズミだけは、彼を信じてあげようとしていた。病院で手当てを受けるソウ。彼女はソウの言葉を思い出した。「お姉ちゃんなら僕を助けることが出来る。よくわからないけど、赤い携帯電話が大事なんだ...」。 森にある古い洋館に、久保田光一郎と娘モモが暮らしている。足が悪く、ベッドから動けないモモは、光一郎が描いてくれる絵本だけを楽しみにしていた。その絵本の物語とは、心優しい女の子が鉤爪で首を刺されて吊り上げられ、首から血を噴き出して殺されるという、残酷な話だった。イズミは、病院の中で壊れた赤い携帯電話を見つける。耳を当ててみると、電話からは意識を失っているはずのソウの声が聞こえてきた。「お姉ちゃん、急いで。黄色い電車に乗って、行けるところまで行くんだ。そこに悪い人の住む町がある」「捕まっている女の子を助けてあげて」。イズミはソウを助ける決心をし、その町へ探しに出かけるのだった。
- CASTING
- ●渋谷飛鳥 1988年7月13日生まれ。新潟県出身。02年第8回全日本国民的美少女コンテストでグランプリを受賞。「デビルマン」に出演。 ●前田 愛 1983年生まれ。東京都出身。93年CMでデビュー。主な出演作はテレビ/「天才テレビくん」「トイレの花子さん」「はみだし刑事情熱系」。映画/「トイレの花子さん」(98)、「ガメラ3」(99)、「バトルロワイヤルII鎮魂歌」(03)、「極道の妻たち」(05)、「あずみ2」(05)など。 ●松金よね子 1949年生まれ。東京都出身。劇団東京乾電池に所属。81年第16回紀伊国屋演劇賞受賞。映画「家族ゲーム」、TV[あばれん坊将軍」などに出演。 ●根岸季衣 1954年生まれ。東京都出身。主な出演作は「復讐するは我にあり」(79)、「時をかける少女」(83)、「夢」(90)、「ゲロッパ」(03)、「あずみ2」(04)、「妖怪大戦争」(05)など。 ●清水沙映 1984年生まれ。神奈川県出身。主な出演作は、「3年B組金八先生」、「バトルロワイヤルII」、「校長が変われば学校も変わる・2」、「トイレの花子さん」、「鬼ユリ校長走る」、「律子が行く」「しあわせ家族計画」などに出演。
- 映倫
- 20
- 配給会社
- 東芝エンタテインメント